本ページは、少し専門的な解説が多くなりますのでご容赦ください。
簡単にまとめると、以下の通りとなります。
高額な高性能機種(仮に2気圧)でも酸素濃縮器を付けなければ、動脈血酸素分圧(以下、体内酸素量という)は、レブセルの1.3気圧O2BED(酸素濃縮器+CO2クリーナー標準装備)の方が高くなります。O2BEDより酸素を多く取り込めるようにするには、O2BEDのように酸素濃縮器を付けるか、酸素ボンベをプラスしなければなりません。つまりもともと高額な機種がさらに高額になってしまいます。
また、同じ1.3気圧モデルでも酸素濃縮器を付けただけでは、CO2クリーナーで高濃度二酸化炭素を除去しているレブセルのO2BEDの方が、体内酸素量は多くなります。
下記グラフはクリックすると大きくなります
上記グラフ③1.3気圧酸素濃縮器付き(酸素濃度50%)と、⑨2.0気圧酸素濃縮器無し(酸素濃度21%)の動脈血酸素分圧を比べると、③の1.3気圧の方が、動脈血酸素分圧は、はるかに高いことが分かります。
レブセルでは、1.3気圧~1.6気圧モデルで酸素濃縮器付きを推奨しています。
上記グラフは計算上の数値であり、カプセル内部の二酸化炭素濃度は考慮されていません。換気能力が低く二酸化炭素濃度が高くなる製品の場合は、酸素濃縮器有り、無しに関わらず上記酸素分圧の値はグラフの数値より低くなる可能性が有り、二酸化炭素分圧は確実に高くなります。
*上記グラフは、二酸化炭素濃度を低減するレブセルの製品にだけ当てはまるものと考えてください。
下記グラフ(クリックすると拡大します)は、密閉されている空間内の空気組成のイメージになります。通常、密閉されている空間内に人や動物が滞在する場合、呼吸することにより空間内の酸素を消費し、二酸化炭素が排出されます。つまり徐々に酸素不足に陥ることになります。
酸素カプセル内では、常時新たな空気が供給されますので、このようなグラフ通りにはなりませんが、換気の悪い製品内ではこれに近い状況が起きていることが想像できます。
因みに、酸素濃縮器が付いていない酸素カプセルにおいて、1.3気圧時に酸素濃度27%、1.5気圧時には酸素濃度31%、1.8気圧だと37%まで上がると言うメーカーさんもいますが、それは間違いです。
外から入れる空気も酸素濃度は約20.9%なので、いくらカプセル内に詰め込んでも酸素濃度は20.9%のままです。
仮に気圧を1.8気圧に上げて、酸素濃度が37%になったのだとしたら、それまで約78%あった窒素は何%になるのでしょうか?
酸素が16%増えた分、窒素は16%減って62%になるのでしょうか。→ 酸素37%+窒素62%+その他1%=100%?
さらに人が滞在する場合、二酸化炭素濃度も1%、2%と増えていく可能性が有る為、このような計算が成り立たたない事は容易にわかります。
いくら外気を取り入れて気圧を上げたとしても、酸素濃縮器や酸素ボンベから高濃度酸素を供給する以外に、カプセル内、ルーム内の酸素濃度を上げる事はできません。間違った情報があふれていますので、ご注意ください。
レブセルでは酸素濃度を上げる為に、二酸化炭素を除去するCO2クリーナー と高濃度酸素を供給する酸素濃縮器を、標準装備しています。
効果が高くて安全な範囲
なぜ1.6気圧なのか
酸素カプセルの効果を検証する上で目安になるのが、「酸素分圧」です。グラフでもわかるとおり、気圧は高い方が、酸素濃度は高い方が、血中の酸素分圧は高くなります。
つまり、血中の酸素分圧を安全な範囲でできるだけ高く上げる事により、細胞内のATP合成が高まり、様々な効果へとつながっていくものと弊社では考えています。
しかし、気圧も酸素濃度も高すぎると弊害が出てきますので、我々は、1.6気圧モデルの酸素濃縮器・CO2クリーナー付き製品を最高性能として製品化させて頂いてます。
*オックスフォード生理学参照
*1.6気圧酸素濃縮器付き(50%計算)酸素分圧608mmHg
*1.6気圧酸素濃縮器付き動脈血酸素分圧530mmHg
グラフでもわかるとおり、1.3気圧でも酸素濃縮器を付ける事により、2.0気圧酸素濃縮器無しのモデルより酸素分圧は高くなりますので、「O2BED」1.3気圧モデルでも十分な効果が期待できます。
レブセルでは1.6気圧・酸素濃縮器・CO2クリーナー付きのモデルを、医療用などプロ志向の製品としてお勧めさせて頂いてます。
レブセルの製品は、標準でCO2クリーナーを装備していますので、他の製品に比べ二酸化炭素分圧は高くなりませんのでご安心ください。
株式会社レブセルでは、様々な研究及び高気圧専門の先生方のアドバイスを元に製品仕様を決めています。
製品仕様には一つ一つ理由が有りますので、お気軽にお問い合わせください。
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